これからの教育に不可欠な3つの教えるべきこと
教育

これからの教育に不可欠な3つの教えるべきこと
認知科学やA.I.の研究者であり、「Hole in the Wall」というプロジェクトの開発者でもあるスガタ・ミトラは、インターネットによって画一化を旨とする教育システムがやがて消滅すると予言する。そのとき社会はいったいどんな姿をしているのだろうか。
未来の子どもたちに教えるべきことは3つだけです。
読み書きする能力。
必要な情報を得る能力。
そして、その情報の価値を判断する能力です。
これからの時代、資格試験や卒業証書などは無意味
これからの時代、資格試験や卒業証書などは無意味になっていくでしょう。それよりも何ができるのかが問われます。わたしの会計の問題を解決してくれるなら、あなたは会計士です。免状などいりません。その社会では、人々は一切の画一化から自由になっています。同時にみんなが共有する知識というものもなくなります。そのとき物事の価値判断はいったいどうなってしまうのでしょう。
学校というものが存在する大きな理由の1つは軍隊
学校というものが存在する大きな理由のひとつは軍隊です。兵士は取り換えが利かなくてはなりません。ですから教育によって規格化される必要があるのです。そのシステムは工業化社会でも有用なものでしたが、いまそれが大きな障害となっています。なぜ子どもたちは学校に背を向けるのか。規格化された人間になんかなりたくないからです。
スガタ・ミトラ 「自己学習にまつわる新しい試み」(2010)