ポスト北朝鮮カンボジアに「カンボジアの春」はくるのか。2017年 2018年が勝負
カンボジア

カンボジア地方統一選挙と総選挙がせまってきた
カンボジアは総選挙が来年と、一刻と一刻と時が迫っている。
今回の選挙で、カンボジアだけでなく、日本、そして世界の情勢が変わりうる可能性があるのだ。
これまで、現首相であるフン・セン首相は、圧倒的な力で、国をリードしてきた。
30年以上も一国の首相が変わらないのは、独裁と言わざるを得ない。
記事にもあるが、その流れが変わってきた大きな理由としてあるのが、SNS、特にFacebookだ。
日本はTwitterユーザーがFacebookユーザーよりも多いが、
カンボジアは、圧倒的にFacebookのユーザーが多い。
常にタイムラインをチェック、常にメッセージをやりとりしている。
気がつけば、私のメッセンジャーボックスは、
カンボジア人の「Hi How are you」でたまっている。
農村部にすむ貧困の女性たちでさえ、携帯をもち、facebookをやっているから驚きだ。
「Facebook」がヤングデモクラシーにさせた
つまり、カンボジア国民に情報を届けるには、Facebookしかないわけだ。
それは特に、ポルポト政権により平均年齢が下がっているカンボジアならではであり、若者の力が非常に大きい。
国の平均年齢およそ24歳である。
それまでは、世界と同じように、マスメディアの力が多かった。
しかし、独裁政権では、マスメディアも政権が握っている。
要するに、外資系メディアを除けば、ほぼ全てが本物の「国営放送」なわけだ。
政権に批判的になろうものなら、「けされる」。要するに、暗殺されたり、
潰されたりするわけだ。
これぞ恐怖政治。
しかし、インターネット、facebookの登場により、
野党救国党が力を持ち始め、
前回の総選挙ではこれまで全く歯が立たなかった与党人民党に迫ったのだ。
これにより、声を大にして、与党を批判してきたカンボジア市民たちにも光が見えた。
そして、ついに5年後の総選挙を迎えようとしている。
これまでは、とにかく不正が疑われる選挙であった。
その真相は闇のままである。
不正を探るものには、武力による押さえつけがあった。
しかし、もうその不正も、他国からの厳しい監視の目、インターネットの発達により、ごまかしがきかなくなってきたということも、
カンボジアの市民、政府は、感じている。
さて、まずは、来月の地方選挙がどうなるか、きっちりとチェックしていくべきだ。
この爆発的なFacebook拡散の背景には、スマートフォンの普及とネットワーク環境の向上が深く関わっている。他国同様にスマートフォンが急速に広まり、機種も安いものでは100ドルを切るものもざら。今では月給100ドル程度の低所得層も、猫も杓子も”スマホ”である。加えて、SIM購入は簡単かつ1ドルからのプリペイド式。最近はどのキャリアでも3G、4G回線が利用でき、農村部に至るまでインターネットサービスを受けられるようになった。
人民党は「内戦を終結させ平和なカンボジアを作った党」として、旧世代が抱く「戦禍の恐怖」を意識的・無意識的に操作し、政権を維持してきた。しかし、人口の過半数が戦争を知らない世代となった今、先進国と同様、自由や個人の幸せを求める若者が急増。その手法はもはや通用せず、むしろ強烈な”現政権離れ”の温床となっている。
人民党:
「人民党は、クメール・ルージュから人々を開放した」
「人民党は、インフラ整備の充実と安定した経済発展をもたらした」救国党:
「変えるのか、それとも変えないのか」
「工場労働者の最低賃金150ドル、教員の最低給料250ドルにします」
「燃料やコメの価格を調整します」
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