Gap社、製造工場リストを開示するグローバル・ブランドの一員に
カンボジア

アパレルブランドがサプライヤー工場に関する透明性を確保することは、
工場での労働権の侵害行為が疑われるとき、
労働者や活動家がブランド企業にいち早く警告するうえで役に立つ。
サプライヤーに関する透明性があれば、
工場がブランド側の了承を得ずに別の工場に生産を下請けに出した際、
労働側が注意を促しやすくもなる。
アパレルブランド側は、はびこるこの問題の根絶に苦慮してきた。
アパレルブランドは見知らぬ工場の実態をモニタリングすることは不可能であり、
下請け工場では低賃金や危険な労働環境といった
労働者の権利侵害行為がたびたび生じている。
「工場リストを公開する大手アパレル企業の増加は、労働者と業界、消費者にとって朗報だ」と前出のカシアプ上級顧問は指摘する。「情報を開示しないブランドは、労働者の権利保護を促す上できわめて重要なツールの活用を拒んでいる。言い逃れはもう止めるべきだ。」
2016年初めに、C&A、マークス・アンド・スペンサーも工場リストを公表し、既に公開済みのブランドに続いた。
こうした企業には、アディダス、コロンビア、ディズニー、H&M、KMARTオーストラリア、リーバイス、マウンテンイクイップメント、ニューバランス、ナイキ、パタゴニア、プーマ、ターゲットUSA、ターゲット・オーストラリアなどがある。