田中将介

-tanaka masayuki-

沖縄県・東村・高江 取材日記

お知らせ

初めからこの「沖縄県東村」を知っていたわけではない。

なぜ訪れたかといえば、無名で貧乏だが「ジャーナリスト」を名乗っている以上、沖縄県、東村「高江」で起きていることを見たいと思ったからである。東村の中に「高江」があり、他にも平良や宮城などの地区があることを知ったのも東村に足を踏み入れてからだった。

地元住民に「ここは何市なんですか?」とマヌケな質問をしてしまったことを思い出すと今でも顔から火が出そうである。「高江」に行くまでに、私なりにこの問題について考えてきた。2011年の沖縄県知事選挙から本格的に沖縄を取材してきた。沖縄戦から普天間辺野古基地問題沖縄タイムスの記者や、戦争を経験し戦後の沖縄と日本、アメリカの関係を良く知る人物にも話を聞いてきた。

そして今回の「高江」である。
現場で起きる機動隊と市民たちも記録した。ジャーナリズムの観点から伝えたいこともあった。それでも今回は一枚もその写真を載せたいとは思わなかった。言葉にできるほどの大きな理由はない。しいて言えば、高江を含めた「東村」の世界に惚れ込んだということだろうか。「悲惨な現場」として報じられるこの土地の違った側面を感じてほしいという気持ちが上回った。
高江を良く知る人にとっては「お前は何にも知らないじゃないか」と言われたら、何も言い返すことなどできない。しかし、そんな不寛容な社会でないことを願う。

「これからもっと知る」ために、「また足を運ぶ」ために、という自戒の意を込めてこの本を作ったことをご理解いただければと思う。
たまらなく美しい「東村」の写真を通じて、
ほんの数分でも皆さんの心に通りすがりの小さな幸せが宿れば嬉しく思う。

 

電子書籍という媒体を活かし、アップデートもしていきます。
皆さんの声や情報で作っていく書籍なんか、いいですね。ぜひご協力お願いします。

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